〇腰椎椎間板ヘルニアについて
背骨となる椎骨と椎骨(腰椎)の間に「椎間板」というクッションがあります。椎間板のイメージ的には「中心にゼリーが入ったバームクーヘン」みたいな感じでしょうか。椎間板の外側(バームクーヘンの部分)を「繊維輪」、内側(ゼリーの部分)を「髄核」といいます。
ここに加齢変化・仕事・スポーツなどで継続して力が加わると、椎間板がずれたり擦り減ったりして髄核が飛び出し、周りの神経を圧迫します。これを「腰椎椎間板ヘルニア」と呼んでいます。
※ヘルニア・・・「飛び出す」「逸脱する」という意味
〇症状は?
ぎっくり腰のような急激な痛みではなく、「最近、腰・お尻あたりが痛いな」くらいの症状が続き、次第に痛みが強くなっていきます。また、下半身にしびれが出ることも多く、「坐骨神経痛」と同じ症状が出ます。痛みやしびれは片側に出ることが多いです。
くしゃみや腰を反らせたりなど椎間板に圧迫力が加わると痛み・しびれが強くなります。症状が進行していくと車に乗っているときの振動でも激痛を感じるようになります。
中にはレントゲンやMRIでヘルニアが認められるにも関わらず、全く症状が現れない「無症候性ヘルニア」も存在します。
〇治療・対処法は?
神経を圧迫している髄核は時間経過とともに自然に分解吸収されるため、それまでコルセットをつける、腰を反らせない、寝るときは横向きで腰を丸めるようにするなど椎間板に負担を掛けないようにします。
病院などでは注射や薬で傷みを和らげる治療になるかと思います。
※手術を必要としない場合が多く、早ければ2~3か月で症状が治まる例もあります。
※ただしあまりにも症状が強かったり、排尿障害がある場合などは手術適応になりますのでお近くの病院を受診してください。
〇完治まで少しでも痛みを和らげたい、レントゲンでヘルニアは治ったけど痛みや違和感が残っている場合は?
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